2020年度から全国の小学校では「プログラミング」授業が必修となっています。急速なデジタル化の波と新テクノロジーが日々進歩していくなか、幼い頃からコンピューターに親しみ論理的思考を身に付けさせるために、導入されたものです。ただし、いまだ課題も多く残っており、コンピューター1台に対しての児童数が平均で約6人と、機器の不足がまずは問題です。加えて校内LANの整備率は約9割、無線LANにいたっては3割に満たないなどの現状をかかえています。また、教える教師側も情報技術など十分な知識がなくてはなりません。さらにプログラミングのカリキュラムを組み込んだことで、他の科目にかける時間が減ってしまう点も解決すべき課題となっています。教育現場においてIT環境を整えるには、端末やネットワーク整備など設備的なものも欠かせませんが、導入したあとに実際に運用するのは「人間」です。それには人材の確保とともに、ITを担当する教員のスキルを高めていくことが必須となります。各教育現場ではそのリソースが十分でないところが多く、今後重点的に対策をこうじる必要があるでしょう。